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松川渓谷温泉滝の湯4-0@序

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2021年9月宿泊


8月は霊泉寺温泉松屋旅館に行き風呂を独占して楽しんだ(駒の湯より前に公開済み)。37℃という絶妙な温度はとても気持ちが良くて、何度か通おうと思った

9月の宿泊予定日が近づき、そろそろどこかの宿を予約しないとなと考えていたが楽しく過ごしているうちに宿決めを忘れてしまい、殆どの宿は予約を締め切っていた。事前の候補から貸切で宿泊できそうな旅館は滝の湯しかなかったので電話予約する。電話して予約して電話を切った瞬間に「行きたくない」と本音がこぼれた。とても暗い気持ちになる

 
 
自炊宿というのは通い慣れると普通の旅館より居心地が良くなるが、一度離れてしまうととても面倒に感じる。何故旅館に泊まって自分で食事を作らなくてはならないのか、という気持ちが全面に出てくる。何もしなくても食事が出てくる旅館に泊まりたい…でも自分の価値観はは「お湯>食事」なので滝の湯を選んだ。

 
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出発前に食事をどうするか考える。今回は自炊するつもりはなかった。一人で泊まって食事を作っても面白くない。量だって食べられない。ツルヤで適当に惣菜を買えば良いだろう。地図を眺めてダラダラと計画を立てているとオサレなイタメシ屋がテイクアウトをやっていた。コロナ禍なのでそういうテイクアウトで夕食を済ませるのも良いだろうなと物色する。が、意外と高い。オードブルセットが2,000円でキッシュが1,000円。他にも色々買ったら2食付きの旅館の方が安上がりになってしまいそう。どうでも良い拘りだが、自炊宿に泊まる以上コスパをとても気にする。自分で作れば1,500円以内で同等の物が作れるので宿泊前日にスーパーで買物をしキッシュを作った。文章にすると原価厨みたいですごくみすぼらしいね。

 
自分にとっての旅館宿泊とは「日常からの逃避」だった。でも子供が生まれてから逃避する理由が無くなった。子育ても楽しいし生活も安定しているから、一人で旅館に泊まって息抜きしたい要求も無い。ただ何となく癖のように惰性として旅館に行っている。だから滝の湯に行きたくないのかもしれない

 
一方当時の自分はとても大きな悩みごと抱えていた。子供の健康と安全を確保したいのにそれを叶える方法が無いのだ。お守りも祈祷も全然信用できない。目の前に悪魔でも現れて自分の命と交換に子が成人するまでの健康を保証してくれるなら直ぐにでも死んでやるのに、そういうファンタジーな展開も現実には起こらない。世の中の不確実性に打ちのめされて泣いてしまいそうな気持ちで過ごしていた

 
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悩みから逃げることは出来ないが、高速道路を上田で降りて下道を走っているととても気持ちが晴れた。自分にはドライブという趣味はなくてあくまでも移動手段として運転しているのだが、知らない道を急ぎもせず走っていると重い気持ちがふわりと消えてなくなるのを感じた

やはり自分には旅が必要なのだろう

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