奥鬼怒温泉 手白澤温泉ヒュッテ 1-1@序 スーパー林道

2015年02月宿泊

〒321-2717 栃木県日光市川俣870

どうやって辿り着くんだよ、みたいなgooglemap

秘湯。所謂交通の便が悪くて行きづらい温泉。この「行きづらさ」にも色々あって悪路だったり離合できなかったりと不都合はあっても車で宿まで行ける秘湯もあれば、今回の手白澤温泉のように歩かないとたどり着けない宿まで様々。

奥鬼怒温泉郷は4宿のうち2宿は車の送迎があるから地理的には秘湯だけど手軽に行ける、と言えなくもない。でも性格がねじ曲がってる人間としては「歩いてこい!」って言う旅館に惹かれるというか丁度そういうことをしてみたいお年頃でもあったので手白澤温泉を選ぶ。そもそも奥鬼怒の中で一番魅力的な旅館が手白澤温泉だったし。

手白澤へは奥鬼怒遊歩道とスーパー林道の2ルートあるのは下調べでわかったけど、遊歩道の方が楽しいよなと準備をすすめる。スノーシューとストック、心配症だからgarminも買った。登山なんてしないのに随分な出費である。

色んな人が紹介している奥鬼怒遊歩道だけど、積雪量が多かった時にはこんな感じなので参考にして下さい。とってもとっても大変だったけど、旅行としては最高クラスの思い出が残せる場所だと思いますよ


東北道を北上。宿泊数日前から雪が続いていたDSCN7527


 川俣湖を抜けて
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道路上の雪はこんな感じ。除雪車が定期的に除雪しているから亀になることはないDSCN7531
アスファルトは見えているけど、橋の上はツルツルで緊張しながら運転する。道は狭い

徐々に道路が雪に覆われて離合不可能な道幅に。カーブも多くて先が見えない
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夫婦淵駐車場につく頃には運転の疲労で既にふくらはぎがやや辛い
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見えている小屋はトイレ。
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宿泊当日は他に乗用車なし。車上荒らしが出るということなので車内を片付ける
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トイレ・荷物チェック・準備体操をゆっくり済ませる。

この橋がスタート地点 11:30DSCN7541
許可された車だけが通行できるスーパー林道入り口

奥鬼怒遊歩道は橋を渡らなかったらしいが、がけ崩れのため迂回ルートが設定されている
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橋を渡ると階段が現れる。ここが奥鬼怒遊歩道入り口。
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左に逸れるとスーパー林道

奥鬼怒遊歩道に初めて行く人はこっちを見て下さい。雪がない時のルートを把握していないと我々のように危険かもしれません。理想は夏に下見で一回、その後冬に本番が良いのかも。

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ほぼほぼ階段は雪で埋もれてしまっているので、この時点で諦めれば良かった。が、先行者の足跡もありスノーシューも買っていたから諦めがつかずに登ることにする


膝丈位ある雪の中を進むが目印になるものがない。一歩進むのに1分かかる
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途中でスノーシュー着けてみたけど抵抗が大きくなって余計疲れただけ

 
20分かけて最初の分岐点へ(雪がない時は10分の距離)DSCN7549


ここから先はスーパー林道に戻るルートがなくなる


先行者はここで諦めて車道に向かってる。懸命な判断。
ただ、歩道方向にも足跡らしきものが付いているのでまだ諦めずに歩道を選ぶ。でも最初の20分で体力をほぼ使い切り心は既に折れかけていた
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鬼怒の中将乙女橋で絶望DSCN7554
足跡に見えたのは鹿なんかの野生動物のもので人が歩いた形跡は全く無い。橋も手すりまで雪が積もり一歩間違えば川に落ちる危険な状態。素人は怖いね、まだ諦め切れずに橋を渡る(12:20)。

橋を渡りきったところで「やっぱダメだわ」と悟る。山を超えてしまえば鬼怒川沿いに歩く平坦な道が続くとわかっていても知らない道を進む恐怖感が勝った。雪が積もりすぎて鬼怒川に降りることができなかったし
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なんとか鬼怒川に降りようとする。雪は腰の高さ

引き返す
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見返すと、随分危ないことしてたんだなと反省する

カモシカ
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彼の足跡に騙されてしまったのかも

林道へ戻る(12:40)
出発地点から素直にスーパー林道経由で行けば15分の場所に70分かけて到達
もうヘトヘト、身体は汗でベチョベチョ
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滑り止めを装着。念のために購入しておいたものだけど無かったら辛かったかもDSCN7565

圧雪と凍結の繰り返しなので滑り止めがなければ転んでたんじゃないかな。
ストックは転ばないようにするため必須


ひたすら林道をテクテク歩く。峠道だからクネクネと同じような所を行ったり来たり。進んでいるように見えてさほど進まないから終りが全く見えない。予習していてもどこまでも変化のない真っ白な世界は時間と距離の感覚を麻痺させる。そんな平衡が崩れた世界で唯一熊よけの鈴がリンリンと鳴っていて(これも買った。でも冬って熊出るっけと今更ながら思う)、でも歩みを止めると無音の世界が襲ってくる。雪が音を吸ってしまう。

林道に出て2時間。案内看板が見えてきました(14:40)DSCN7571
「あと30分」の看板に歓喜する。
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もしかしたらこの看板以前にも案内があったのかもしれないが、我々にはこの看板が初めて案内で涙がでるほど嬉しかった

とはいえ、ここからダラダラと長い上り坂が続く。標高にして200m分。泣き笑いなのか笑い泣きなのか分からない顔と精神状態で、カーブを曲がるたび人工的な建物が目に入ってこないか祈りながら歩く。「ねぇ、まだぁ」とか「帰りたい」とか後ろから聞こえるも全て無視よ。選択肢は「歩く」しかないんだ



遠くにやっと目的の建物がDSCN7573
この頃にはとむこが先駆けとして前方を行き「建物が見えた!」と後ろに向かって叫んだのであります

ありがてぇ、ありがてぇ
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到着(15:10)
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宿への到着と同時に
ひょいっとお迎えに来てくれますDSCN7575

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出発から3時間40分で到着。無駄な行動をしなければ2時間30分で着けたことになる。最初の1時間で体力の95%を使ってしまった為、位置を把握しにくい林道を歩くのは拷問のようだった。


じゃあ冬の手白澤温泉に行くのは大変か?ツライか?イヤか?と言われればそうですよと答えます。そうですよと答えながらもまた冬に行こうと思うし人にもお勧めします。
良くも悪くも、実際に経験してもらえれば一番なのかな。数多く旅行
してもここは色褪せない

ほんと楽しかった

※2018年2月に加筆を行っています。ブログを始めたばかりで情報量が少ないような気がしたので。3年前のことなのについさっき行ってきたように鮮明に記憶しています。他の宿ではこうはいかない




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