ブログを始めたきっかけの旅館
いつかは始めようと思いながら記録ばかり増え続ける日々。ブログを始めたくて旅行に行き始めたわけではないけれど旅行に行くと写真をたくさん撮る。「ブログに載せたら副収入でウハウハ♪」とか言いつつ全く行動に移らないとmこ。エアブロガー[とmこ]の誕生の瞬間である。
そんななか2015年末で満山荘が閉館した事を知り、情報が腐らないうちに公開しないと[とむこ]が奮起しました。閉館した宿の紹介なんてブログ的に良いスタートとは言えないけれど、数年間泊まった宿の中で一番印象的だったのが満山荘であり書かざる得ない宿だったんだ
※現在「伊奈里館」として別企業が運営しています。
申し訳ないけど僕は伊奈里館には行かないと思う。満山荘というのは単なる良い旅館ではなくて、魅力溢れるおっさん(大旦那)が自由に作り上げた箱庭であり、核となる大旦那がいなくなった抜け殻はどう工夫しようとも「既に過ぎてしまったもの」でしかない。満山荘の心は大旦那だ。単なる懐古主義ではない
満山荘もだけど旅館に泊まることが趣味になって数年、旅館は進行形で潰れている。運が良ければ大きい企業に買われ名前は残るのだが、リノベーションというしょんべんに似た名前の洗礼を受けるとそれはもうその温泉に行く必要が有るのかわからない画一的なお化粧をされ値段ばかり高級化する。旧満山荘は伊奈里館に大事にしてもらっているだけ幸せなのかもしれない。
本題ね
前泊が万座聚楽で、292号線で山を降りた。県道66号線で満山荘に行けば最短だが当日は通行止めだった。道になにかトラブルがあったんだと思う。どちらにしても万座から満山荘に真っ直ぐ向かうと1時間で着いてしまうから何処かで暇つぶしが必要だった。
今となってはこの辺は行きすぎて刺激が全く無い地域だが、当時はまだ未踏の地で色々と観光する
岩松院(map)
周囲がずっと硫黄臭くてこの一帯は温泉が豊富なのか…なんて思いながら歩く

ずっと「この辺臭くね?臭くね?」と言ってたんだよ、ホントに…
参道付近ではおそらく昔から変わらない畑仕事の人を見かける



階段の横にある池の、水の落ちる音がとても涼しげでした



本堂は撮影禁止だからさ、神妙に眺めました。88歳の時の作品らしいけどホントかよ生命力有りすぎだろ…という迫力です。HPで絵が迫ってくる演出がなされているけど、実物を見ていてもそんな錯覚を味わえます。強い!!
「蛙合戦の池」に行くために本堂をぐるっと廻る

福島正則公霊廟は行かなかった。今なら絶対行くんだけど当時は興味がなかった


由来に興味がなければただの池

トゥエル(map)

アチいしさ、アイスを食う

旨かった。外で食べたが溶けてしまうのと戦いだね
小布施

でも人がいないときの景色は様になってる



観光客らしく、北斎館なんか見たりして

ICHI Cafe

というかテイクアウトして、道の駅で食べた


小布施ハイウェイオアシス

ここにICHI Cafeは移転してる。

こんな感じで観光した
小布施から山道をグイグイ登り、冬はこんなクネクネは難儀するだろうなと運転しながら思う。冬にも来たかったから
満山荘は標高1480m、7月でもまずまず涼しい
道路の向かいより。緑に包まれている美しい形をしている

駐車場から旅館入口を眺める


暖簾が特徴的なんだよね


玄関を入ったところから撮りました

ロビー

満山荘の重要な要素が「整頓された混沌」
オシャレと無秩序の境界線がせめぎ合っている。纏まりのない色々なものがギリギリの停戦状態になり独特の雰囲気になっている。一歩間違えるとガラクタ部屋になってしまうが、大旦那の積み上げたものに若旦那が更に上乗せしちゃってる感じ?
椅子なんか何の統一性もない

今では何処にでも見るようになったハンギングチェアを初めて見たのが満山荘だった

やっぱ混沌(ごちゃごちゃ)としてる
帳場も独特

とりあえず腰掛けて、そば茶を頂きました

夏なのにちゃんと囲炉裏が稼働していて、囲炉裏の鉄瓶からお茶を淹れてくれる。若旦那が対応してくれたのだけど、くだけた雰囲気で丁寧語とタメ語の中間を話す方なので最初は距離感が掴みにくいけど、慣れれば逆にお互い自由に過ごせば良いのねって所に落ち着く。秘湯の会のスタンプ帳をもらったことがないので説明を受けた。「いる?3年で10箇所だから貯めたらお得だよ」
コメント