2021年8月宿泊
8月に入ってから子の成長は眼を見張るものがある。毎日出来ることが増え、見ていて楽しい。自由な時間を全て子の観察に充てたい。表情が豊かになり呼びかけに反応し手足を自由に動かせるようになると花蕾が綺麗に咲いたように感じる
お盆明けに一泊宿泊できる日を作っておいた。でも、子の成長を見たい今は旅行に行く選択なんて無いよなと宿泊直前まで考えていた。コロナウイルスの感染状況も酷いし。
お盆に腰に釘を打ち込まれる痛みが走った。持病のぎっくり腰が再発しそうな気配。急いで薬を飲んで安静にし大きな痛みが来ないことを願いながら過ごす。数回痛みが走ったが何とかやり過ごすことが出来て生活に支障は出なかった。とmこさんは気を使って日中実家へ帰っていた。そうやってとmこさんが実家に帰ってとmこ家で過ごした写真を見ると、父・母・姉みんなが楽しそうにしている。とても良い光景である。もっとそういう時間を作ってあげたいと思うが、みんな僕に遠慮するのでとmこ家滞在時間は短い。ならば僕が温泉旅館に泊まる事でとmこさんも心置きなく里帰りできてwinwinな状況を作りましょう、というのが旅館宿泊の動機である
8月の第4週、中々難しい季節である。上手く気温が下がれば気持ち良く湯汲み出来るが残暑の場合温泉どころではなくなる。どこに行こうか悩む。
ぬる湯か高所だよなぁと「湯岐温泉」「奥日光温泉」「万座温泉」「霊泉寺温泉」「栃尾又温泉」をピックアップする。できれば行ったことがある旅館、できれば個室食、できれば安価、で宿を絞り込むと該当がない。万座聚楽は空室があったが今の状況でバイキングは気が乗らなかった。
以前から気になっていた霊泉寺温泉の松屋旅館の空室状況を確認すると、どの部屋も空いていた。口コミで平日は貸切宿泊も多いとの情報もあって、人と接触せずに済みそうだと宿泊を決めた。霊泉寺温泉は遊楽に宿泊したことがあるので、初めて訪れた温泉地で宿泊した宿が気に入った場合、他の宿に泊まるのに何となく気が引けるのだが遊楽は9月末まで予約できなそうだったので今回は良しとした(皆さんにはそういう感覚はありますか?)
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関越に乗る前にガソリン給油。ハイオクが156円で54L入れたら8,500円だった。高いなぁと思っていたけど東部湯の丸インターチェンジで降りて最初のガソリンスタンドのレギュラーが164円ですごく驚く。長野の人は埼玉のハイオクより高いお金を払ってレギュラー入れてるのか…。関越はとても空いていた。交通事故で子を親無しにしてはならないので空いていても気を抜かず運転する。お昼過ぎはお腹が空いていて意識が研ぎ澄まされているから運転に集中できた。4日前から禁酒してその代わりに食生活が少し乱れていたので、こうして運転で食事が取れないと自然と一日一食に矯正される。空腹は14時頃には気にならなくなる
岩井屋という美味しいお水が売っているお店に寄る
車から降りた時、またぎっくり腰の症状が現れる。2時間も運転するから…
丸子の田んぼが広がる道を小学生低学年の女の子が二人で下校しているのを見かける。こんな小さい子が大人の監視もなく自分たちで帰れるのか、と少し胸が締め付けられる
鹿教湯温泉に近い温泉地だから、地図の確認もいらない。スイスイ走る(でも254号線から霊泉寺に入る道は見逃しがち)。松屋旅館は霊泉寺温泉の一番奥に位置している
こんな渋い宿帳初めて見た
4畳半の部屋を予約してましたが、通されたのは6畳間の7号室
6畳間に予約が入っていない時は無料でアップグレードしてくれるのは下調べで知っていたので、この時点で「多分貸切で宿泊できるだろう」と予想した
とても…渋いです
エアコンあり(リモコン無し)
宿泊当日は日中は少しジメッとした暑さが残っていて除湿で湿気を飛ばしたいなと思ったけれど、夕方以降は気温がぐいぐい下がってエアコンの必要性は無くなった。山が近いと気温の下がり方が早いのだろうか?
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令和なのに昭和。この雰囲気が残っている旅館がいくつあるのか
扇風機が超美品
古ぼけた感じが全然ない
プラスチックもピカピカしているし数十年使用し続けてる電化製品とは思えない
動きも滑らかでDCモーター積んでる様な静かさ
僕は一人旅の時気分の上下が激しくなるので「汚い」とか「臭い」とかに敏感になるのだけど、松屋旅館ではそういう負の感情は全然沸かなかった。古い=汚い、ではないんだよね。
部屋からの眺め
駐車場と右手に見えるのは共同浴場
窓ガラスは大きくて立派で昭和感がない
冷蔵庫あり
コンセントを繋いで岩井屋で買った美味しい水を冷やす
クローゼット
アメニティ
金庫はあるけど部屋の鍵はない
擦り切れた畳が部屋の雰囲気に合う
茶器類
落雁は何故か小布施製菓
「夕食は17時半から18時の間に配膳します。何か飲み物は?」
「何があります?」
「ビールと冷酒と烏龍茶」
「じゃあ烏龍茶下さい(禁酒中なので)」
「あっ、別に頼まなくても良いのよ」
酒飲もうかなでも禁酒中だしなと少し迷ったのを女将さんは見逃さない。無理して注文したように感じたのだろう。こういう会話で気持ちが和む
さぁ風呂に行こう。最近再訪の宿ばかりだったから未知の風呂ってワクワクする。どんなにネットが発達しても風呂に入った時のあの感覚は体験するまで分からない
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