悩みながら目を覚ます


入り口の自動ドアは施錠されていた。う~むと悩み、6時からの内湯に侵入する。50度近い熱湯で満たされた湯船に浸かれる訳もなく、かけ湯を繰り返し寝汗を流す。最初は熱くて苦痛でしか無いお湯だが我慢して繰り返すうちに得も言われぬ快感に満たされていく。火傷に近い痺れを脳が気持ち良いと勘違いするのだろう。これは危ない気持ち良さだ、深みに嵌ってはいけないと浴びるのを止める
そして激アツの湯船に浸かり小さい悲鳴を上げながら快感を貪る
快楽に溺れてからロビーに戻ると、自動ドアの鍵は開いていた

気温は高くないが、涼しくもない

寂しい温泉街はとても良い

人混みが嫌いだから、自分だけの野沢温泉を満喫する

静かさと寂しさに満ちている

寿命延、潰れちゃったのね

さかや旅館の別館ができるみたい
工事現場に温湿度計が貼ってあった

湿度95%…
一人で野沢温泉をパタパタと歩く




なんとなく滝の湯に入りたいと思った

既にジモティが2人。車で来ているようだ。外から歓談の声が聞こえるが、えいやっと割って入る。
ちゃんと挨拶も返してくれ敵意は感じない。が二人の会話は途切れた。お湯は濁った緑色、黒いひじきのような湯の花が舞っている。温度は42℃で快適。5分であがる。
細い路地を下る

地図を見ず歩ける様になるほど野沢温泉と親しくなれた。初めて野沢温泉に来て住吉屋に泊まった時、真湯で隈なく火傷して「2度と野沢温泉には行かない」と決意してから7年が経つ。人生は分からないもんだ

その時のリベンジをしたく、真湯に着く

コロナウイルス対策?の為、朝7時から利用開始となっている。そうか俺に恐れ慄いて閉まっているのか。今日は勘弁してやる、運が良かったな
熊ちゃんは掃除中で入れなかった。

外湯めぐり、出来なかったなと野沢屋へ帰っていると猫に話しかけられる「人間の姿じゃ怖えぇよ」
もう明るいから猫に変身できない。また今度遊ぼ
1時間ほど徘徊して部屋に戻ると朝日が差し込み始める

とmこを蹴飛ばし風呂に行かせる。テレビに映る日陰ゲレンデのエアートランポリンはしぼんでいた
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