看板犬の岳に纏わりつかれながら装備を外す。達成感とか到達感はまったく無く安堵の気持ちのみ。全身汗塗れでレインウェアを脱ぐと体から湯気が出る。
他に宿泊者はおらず、貸切で宿泊させていただいた。宿に掲げられている看板がヒュッテ(山小屋)になっているけど一般的な旅館よりも立派な建物で、我々だけの為に宿を開けてもらうのは気が引けた。
最初に「岳」の紹介をしておこうと思う。「岳に会うために」リピートしている人が少なからずいるであろう、手白澤温泉には外せない看板犬。我々もそのひとり。
玄関・フロントが岳の定位置
昼間は繋がれていないので、フラフラして居ないこともある
他所の宿への闖入を防ぐ為夕食時間以降はここに幽閉される。夕食時間はここから悲しく叫んでいる
川上犬という立派な天然記念物。長野県原産
柴犬の系統みたいだが、日本犬の特徴である「警戒心」「気難しさ」「番犬気質」の全てを持たない。
他の川上犬を知らないから「川上犬がこうだ」と言えないけれど、岳に関して言えば日本犬のぬいぐるみを被ったゴールデンレトリバーって感じ。世の中楽しいことだらけ
種を守るため未去勢ですがオスらしさもありません
「オレも!オレも!」
「なに?なに?」
「えっ!?えっ!?」
「紐外してぇぇぇ(夕食時)」
全て人間語として伝わってきますよ
その大きな体をなんとか胡座の上に収めようとしてはいけません
私たちとは初対面じゃないですか
そのまま寝ようとしてもいけません
お風呂も付き添いますっ!
ちょっとチューしてみるかい?
平等にな(真剣)
ずーっとこんなんです。犬が好きなら天国でしょ?
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