館内には剥製が多い。奥深い塩原と縁も所縁も・・・もちろん無い
剥製たちの保存状態は良く、他の旅館にあるような綻びや汚れは一切ない
旅館に華を添えるかというと「う~ん」と唸ってしまうが、一見の価値ありで見惚れてしまう
館内は暗い。古い建物だから暗い雰囲気、ではなくて物理的に暗い
到着した時間が夜だからといっても20時台である。消灯にはまだ早い
天井に蛍光灯はあるが、人の往来がない場所の明かりは消され
それはたしかに合理的ではあるが、長い廊下の唯一の照明が避難灯の緑色で
緑色した廊下の突き当りに大きな鏡があったりと、やや心がざわつく気がするのです
館内のいろいろな場所に灰皿が置かれ、下の絨毯は焦げ
硫黄と煙草の混じった空気が染み付いている
それは正直、心地よいものではない
内風呂近くに、自炊場ではないが小さなスペースを見つけた
素泊まりの時、旅館としては外食を想定しているのだろうか?
今回のように仕事終わりから直行で旅館へ向かうと食べる時間がない、という状況になる
なので鞄にこっそりと食料を持ち込むことになったのだが
この小部屋を見つけたことで罪悪感が少しばかり晴れた
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