目が醒めて外を覗いてドン引きする。盛大に吹雪いている。一晩で24センチ降った。そして降り止む気配は全く無い。旅館の人々は黙々と雪かきをしている
連泊して雪が振らないことを残念に思っていたが、いざ大雪になると嬉しさよりも恐怖を感じた。雪かきして道路が露出しても1時間後には真っ白になってしまう。雪で覆われるなんて生易しいものではなく、本当に雪に埋もれてしまう。
そして今年は例年より雪が沢山降ったようだ。僕らが宿泊してから3月になるまでずっと野沢温泉の人々は黙々と終わらない雪かきをしていたのだろう。
朝食前に外湯へ行く。アウターのフードを被り道路を見ながら下向きで歩く。松葉の湯は昨日と変わらず人混みで諦め、十王堂の湯で落ち着く。
湯船でお湯の熱さと向き合っていると、雪が降ってくる。上を見上げると蒸気を逃す天井の窓から横に吹き付けた吹雪が侵入してくるようだ。内湯なのに雪が降る。それに遭遇できたのは一つの奇跡に近いのかもしれない。湯船は熱く浴室は凍えるほどに寒い
次は梅雨前に来たいと思う
帰りの雪道はとても緊張した。
真っ白になってしまった雪を抜けて埼玉に戻ると強風が。北の世界で雪が降ると関東では乾いた強風が吹く
おしまい
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