そうか、じゃあ出かける必要がなくなったな
連泊するときに日中何をするか?僕らは昼食を必要としないので(特に旅館の食事は量が多いから夜までお腹が空かない)お昼ごはんを食べに外出する必要はない。霊泉寺温泉は…見るものはない。念の為「丸子城」「大塩温泉共同浴場」「ラーメンフロンティアかもめ」を3つを候補に入れていたが、非加熱の遊楽のお湯が良すぎて出かける気にもならない。あまり考えても仕方ないや、と朝食後のまったり風呂を楽しむ。朝食後のこの時間を楽しむために連泊するようなものだ。
9時に源泉が数分止まり、再び湯口から源泉が出てきた時に湯量が増えた。動力揚湯なので、調節してくれたのだろうか?とても嬉しい。
小さい旅館の連泊は居心地がとても良い。宿泊客がチェックアウトした後のバタバタした雰囲気が無い。使い終わったシーツが廊下に散乱していたり掃除機が唸る音が聞こえたり従業員の談笑が聞こえない。時間が止まったようにひっそりしている
静かさを堪能する。湯口から出てくるお湯の音とそばを流れる小川の音がBGMだ
湯温は35℃まで下がり昨日よりも更に心地よくなっている。昨日お願いして加温を止めてもらったが、それも夕食までくらいだろうと思っていた。貸し切りとはいえ、女将さんも入るだろうからいつまでもぬる湯って訳にもいかない。でも夕食後も朝食前も朝食後も加温されず、ずっと湯船はぬるいままだった。申し訳ないようなありがたいような気持ちだが「あぁ、まだぬるい」と嬉しくて気持ちよくて風呂でずっと過ごした。窓を開けて15℃の外気を入れても駒の湯や松渓館で感じる寒さはない。春や秋に味わうには最強のぬる湯だと思う。
12時過ぎ、青空が広がり太陽の光が浴室に降り注ぐ
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湯船も直射日光に照らされた
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紅葉にはまだ早いが、この色々な緑も美しい
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窓を開けると色々な虫が入ってくる。分かりにくいが蜂が身繕いをしている
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カエルは2時間ほどピクリとも動かず窓に張り付いていた
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日光 緑 冷気 川の音
風呂の窓枠で切り取られた世界は原始的なのに完全に穏やかで、人類が築いてきた文明がとても愚かに見えてしまう。僕らは文明のおかげで長生きしたり食べ物に困らなかったりしている。蜂やカエルよりも命の危機を感じずに生きることができる。でも自然の中で何からも守られず生きている蜂やカエルを見ていると、彼らを羨むような感情が湧いてくる。僕らは文明のためにとても大きな代償を支払わされているのではないか?却って生きにくくなっているのではないか?
そんなことを平和ボケした頭であ~でもないこ~でもないと考えていた。でもほんと、蜂やカエルに負けないように楽しく生きようね。食う寝る遊ぶだけに注力しよう
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前回チェックイン時にお土産を渡した時、女将さんはとても驚いた顔をしたのでなんだか悪いことをしてしまったような気がした。最初にそんなやり取りをしたので、人付き合いが苦手な人なのかと思っていた。だから今回はお土産を持って来なかった
2回目の宿泊で女将さんは話し好きで可愛らしくてとても気を使ってくれる人なんだ、と理解した。今更お土産を持ってこなかったことを後悔する。でも、今からでも挽回できる方法はある。現地で何か手に入れればよいのだ
「13時40分に風呂を出て、50分に遊楽を出て、14時に大塩温泉共同浴場に着きます。そのあと鹿教湯温泉で買い物」と風呂に入りながらとmこさんに外出のスケジュールを伝える。14時ぴったりに大塩温泉共同浴場に着かなくてはいけない
何十回も国道254号線を往復しているのに、大塩温泉の看板に気付かなかった
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浴室内は湯気でサウナのようになっている。浴室が蒸し暑いので、ぬる湯の恩恵を享受できなかった。11月以降の空気が寒い季節のほうが気持ち良いのかもしれない。
女湯
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自然の光が差し込む昔からあるタイルの風呂。うつくしい
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鹿教湯温泉に向かう
女将さんへの差し入れは、ここで良いでしょう
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店内で何か飲もうかと思ったがちと高めだったので止めて帰った
二人して気づかなかった霊泉寺の大木(の根)
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う~む…
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