生後50日。恐らくこの時期が一番手を焼くのかなと思う。脳は成長しているが処理能力は未熟で表現方法も泣くだけという最悪の状況で、そのくせ体重はぐんぐんと増えて泣き声は大きくなる。そして育てる側の親の疲れが一番溜まるのも同時期なのだろう。使ったリソースに対する見返りが殆どない期間なので子供の命を繋ぎとめているのは母性という非常にあやふやな感情のみとなる。僕のような冷淡な人間には当然母性はないので義務としてお世話をしている。まぁ今回の旅行とは殆ど関係のない話だが。
ふと思った。新生児の弱々しさも無くなったから無茶すれば家族旅行が出来るかもと。でもどう考えたって疲れに行くようなものだよな。なので家族旅行は断念するが、出掛けたい気持ちだけは心で燻り続ける。僕は旅の目的は逃避だと常々思っていて、あぁ逃げたいと思ってしまったらその想いは堰を切ったように溢れ出てくる。そんな話を前日にして翌朝からグダグタと悩みながら予約サイトを眺める。そして11時58分に予約を完了してお店の入口に「体調不良の為臨時休業」と張り紙をして自宅に帰る。とmこさんには正直に「誤解を恐れず言うのなら一人になりたい」と宿泊理由を告げる。昼食を用意して台所周りを片付け通勤に使っている鞄にTシャツ二枚とパンツ一枚・充電ケーブルを突っ込んで12時半に出発した。
ぶっちゃけ逃避が出来るなら温泉旅館の必要はなくてビジホでもラブホでも良かったんです(長野と新潟に温泉を張れるラブホがありますがいつか行ってみたいです)。ラブホなら湯船も広いしだらだら過ごすには最適なのですが、ラブホでオ〇ニーしてさっぱりした後に急に虚しさに襲われたらとても厳しいよなと思い直しました。閉鎖空間なので逃げ場がありません。TAOYA那須塩原を選んだ理由は誰ともコミュニケーションを取りたくないから。オールインクルーシブ(あるいはブッフェ形式)とはセルフサービスを経営的に漂白したマジックワードであり、従業員との接触機会はとても減る。なので大人数に紛れてしまえば一人でフラフラしていても違和感なく過ごせるのではないか?と思いました。小さい旅館に泊まって湯船で誰かに話しかけられたりフロントで手続きをしているときに宿主に旅行の目的を聞かれたりするのは今回は出来るだけ避けたかったので大きめの旅館を選びました。
自宅から塩原までは高速を併用して2時間半で着いてしまいます。西那須野塩原icで下りても矢板icで下りても到着時間は5分も変わらないのでいつも矢板icで下りますが、高速道路を走る時間が短いととても近くに感じます。一人で高速道路を走るのも久しぶりで家族を事故で死なせちゃいけないという重圧から解放されたのでとても楽しく運転できました。
駐車場に車を停めてスッと宿へ入ります。
家族旅行だと荷物を降ろしたり子供を降ろしたりと工数がとても多いので、このコンビニに入るように宿に入れるだけでもちょっとウフンとなりました。14時からラウンジが使えるようだったので14時40分に着いて手続きしたら既に部屋に入室可能でした
14時から16時までアフタヌーンティータイムでケーキが配布されているようなので部屋に入る前にチェックしに行きます。この時点では宿泊者はまだ数組がウロウロしている状況で大洗ホテルのように14時から劇混みという感じではなさそうです
正直おっさん一人旅でケーキなんか食べたくなかったのですが、とmこさんに「ケーキとか出してくれるみたいだよ。興味ないけど」と話したら「そういうのは全部やらないと勿体ない」と言われたので仕方なく。
良く構造を理解しないままレストランに入るとお姉ちゃんが一人片づけのような作業をしていて僕を見つけると視界から消える。他にお客もいないし勝手が分からずウロウロすると物陰にさっきのお姉ちゃんがいたので「ケーキってこの場所で良いですか?」と聞くと頷かれよく見れば確かにケーキが並んでいる。
写真だとすぐ見つけられそうな雰囲気ですが、レストラン内は広く暗くて誘導が無いと全く目立たない。そして下調べでは目の前でモンブランを作ってくれるはずなのに既に出来上がった見本のように置かれたモンブランを指さして「これです」と言われて困惑した。ほっとかれたくて訪れた旅館であっても愛想も糞もないスタッフに放置されると腹は立つものである。
ラウンジに移動して飲み物を手にいれる
ラウンジはソフトドリンク・アルコールが供されている
宿泊棟とは別棟なのでやや不便な位置にあります。部屋に持ち帰ることは想定していないのか冷たい飲み物のカップの蓋や飲み物を運ぶトレイはありませんでした。各階に自販機があったので部屋飲みはそちらを使えと言うかんじなのでしょうか?価格帯の違う大洗ホテルと比較するのは酷かもしれませんが、細かい所に配慮されている旅館に宿泊してしまうと利便性の差は感じてしまいます。 

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