湯荘白樺
栃木県那須塩原市湯本塩原14
2017年1月泊
以前から知ってはいたが、放置していた
若旦那が無愛想、とか外湯の民度が低い、とか食指が動かない噂がいくつかあった
それでも、ブックマークには入れられていて自分との相性が合う時を待ち続けている
レイトチェックイン、これも良さそうではあるが実際にシミュレーションしてみると
実にせわしないスケジュールが出来上がり、寝に行くようなものだといつも使われないままでいた
それにレイトチェックインと謳いながら時間の融通がきかない旅館が多いのも
嫌厭する原因になっていた
有名温泉地は、自分の心が離れていても定期的にどこかしらで話題に上がり
あぁそんな所もあったな、と久しぶりにブックマークを開いてみればここもきちんと登録済みで
気もなく調べてみれば23時までチェックイン可能、
であれば、仕事が終わってからでも充分余裕がある
せわしい、かもしれない。でも、風呂に浸かるだけだと自分を納得させて
素泊まりプランの予約を入れる
夜の東北自動車道は思いの外面倒であった
車は少ないから、道は空いている
だが外灯もなく交通量が少ないことで却って道路が見えづらい
クルーズコントロールでハンドルを握っているだけなのも緊張感を削いでしまう
そしてたぬきの飛び出し・・・
やはり家で休み前の気だるい心地よさに包まれていたほうが良かったんじゃないかと
少し後悔しながら黙々と運転する
露天は混浴。女性専用時間が21時までだから、それまでには着きたい
見られて困るものじゃないが、見せられて困る人の心配もしないといけない
HPには駐車場の情報がない。なんとかなるだろうと旅館に着くが
結局なんとかならないまま旅館の横道を登り続けUターンもできず
突き当りの空き地のような場所にたどり着く
初めて訪れる場所が暗いと、やはりというか色々なものが把握できない
間違っていたら移動すれば良いと諦めて、気後れする見た目の宿へ向かう
2重扉の入り口を開けると、帳場に件の若旦那がいる
若旦那と行っても、若くはない。貫禄さえある
大女将が現役だからそう呼ばれているだけで、実際には立派な「旦那」である
無愛想でも構わない。滞りなく手続きさえ済めばどうせ素泊まり、関わることもないだろう
「予約した〇〇です」
「はい、こんばんわ」
「車を坂の登りきったところに駐めてしまったんですけどまずいですかね?」
「横の道の?なら大丈夫ですよ。スタッドレスですか?こんな雪でもノーマルタイヤで
チェーンも持たずに来る人がいて、今日も車が横になっちゃって大変ですよ」
なんだよ、普通じゃないか
twiiterもfacebookもブログもきちんと更新している、「朝ん歩」のガイドもしている
そんな、どちらかと言えばマメな人が無愛想なわけがない
私は笑顔の下に隠れた素顔を持つ人を嫌う。それは自分のことだから
旦那から邪気のようなものは感じられない
部屋前まで案内してもらい、「館内の案内要ります?」と言われお願いする
「露天風呂は寒いけどね(入りたければ入れば的な)」との簡素な案内だった
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