スポンサーリンク

松之山温泉 和泉屋8@ナステビュウ 湯の山 ご来光風呂

スポンサーリンク
スポンサーリンク
朝5時30分。旅館を出る


旅館の入口が施錠されていたらアウトだなと思っていたが、自動ドアの電源が切れていただけで手で開けられた。3分ほどで着く

11月末までナステビュウ湯の山でご来光風呂というイベントが開催されていた。朝5時からの特別営業。和泉屋の風呂は6時から利用開始なので早起きしてもやることがないとむこには丁度良い暇つぶしとなった。そして、どうせ客なんて誰もいないだろと思っていたが男湯で合計8人ほどが訪れていた。物好きはどこにもいるものだ

 
さて、宿泊前にも寄ったナステビュウだが松之山温泉よりも衝撃が強い。あの臭い松之山温泉より更に臭い。正直「体に悪いのではないだろうか?」と思うくらい匂いが強い。石油系の揮発する臭いが鼻孔を刺激して、アスファルトを敷く工事現場にいるような気がしてくる。アイラウイスキーを初めて飲んだ衝撃に近いものを感じる。

なのでナステビューのお湯の後に松之山温泉に浸ると「大人しくてマイルドなお湯だな」と錯覚してしまう。距離は離れていないのに系統は同じなれど明らかに違うお湯。凄かった

 
 
5時40分からお湯に浸かるが、外はまだ暗い。ご来光が現れるのは当時で7時15分位とのことである。1時間半待たねばならない。

じゃあそれまでつまらないかというと全然そんなことはない。ほんの少し明るくなるだけで漆黒の闇が深い藍色になり落葉した広葉樹の枝の黒さを浮き立たせる。

空が白むと雲が浮き出てきて代わりに星が消える。藍色が薄くなると青ではなくて赤が目立ち始める。高度の高い雲を朱に染める。

雲は刷毛でザラッと空を撫でたような薄く長い形をしている。風が強いのだろう。低層の雲は黒いままで如何にも重そうな雰囲気をしている

常連はご来光ではなく朝焼けを見に来ている。綺麗な朝焼けは中々見られないそうだ。そしてお湯の表面まで染めてしまうほどの強い朝焼けは5分で消える。社長もときどき現れて「今日は見れるんじゃないかな?」なんて話を常連としている。が、地平線の雲が厚く朝焼けは見られなかった。「今日は駄目だったな」なんて言いなからポツポツと人が減り、内湯にも露天にも人はいなくなる。僕だけが残る。朝焼けは見られなかったが太陽に照らされる雲の色は分単位で変わりその変化は目まぐるしい。強い色ではなく淡い色が変化するのが美しい

 
7時半、太陽の力が強くなり淡い変化はなくなる。只々力強い太陽の光が全てを照らしてしまう。そうなるともうつまらない。太陽が顔を出すまでやることもないし、よく考えればご来光は毎日マンションの窓から見てるよなと気付くとどうでも良くなる。でも風呂には誰もいない。僕が居なくなるとなんとなくご来光風呂営業をしているナステビュウが可哀想な気がした(女湯には誰かいたのだろうか?)。だからちょろっと太陽が顔を出すまで風呂で粘る。暇つぶしに風呂の写真を撮ったりする。

2日前の昼間はかなり混んでいた

塩泉だから体から水分は搾り取られる。ポカリを1L飲んだ。そして7時15分に風呂から上がった。

このご来光風呂、社長自ら3時半起きのワンオペで行っているようだ。スマホでタイムラプス動画を撮ったり楽しそうに過ごしていた。お金の為じゃなく自分の楽しみを分けるために朝風呂をやっているんだろうなという雰囲気が悪くない。お湯も社長も癖があるが癖を求めて寄っても良いと思う

コメント

タイトルとURLをコピーしました