宿泊当日は雨が振り続けていた。目の前の店に行くだけでもびしょ濡れ
日本一ポップの多い土産屋ということだが日本酒選びは予備知識なく出鱈目に、というのが信条なのでポップは読まない
ここのお店のご主人も毎日ブログを更新しているが、ぐいぐい来る人ではなかった。
ベッドに寝っ転がっていると、17時に爆音の音楽が鳴り響く
部屋からとても近い位置に防災用のスピーカーが設置されている。近くで鳴っているなんてレベルじゃなくて部屋中が放送音で満たされる。心臓が止まるかと思った
あと、この部屋の真下が食事処になっているのだけど配膳準備の引き戸を閉める音が結構響いた。築年数が古いから仕方がないが「ダンッ!」「バンッ!」という衝撃音に毎度びくっとした
夕食は18時or18時半開始
HPから引用させてもらう
「当館にはいわゆる板前がいません。女性スタッフによる手作り料理です。地元食材や雪国の食文化を中心とし、「松之山らしさ」を重視したお料理ですので、煌びやかさや豪華さとは縁遠いです。そして創作料理もありません。松之山の十日町の新潟の材料をシンプル&ヘルシーに調理しております。一番のごちそうは松之山産コシヒカリだと思っていますので、〆のごはんまで味わっていただきたく、お料理は控えめの量と品数です。60代くらいの方がお酒を飲みながら完食できるボリュームとお考えいただければと思います。」
そういえば僕らの泊まる旅館は板前がいない旅館が殆ど。そしてそういう旅館のほうが食事の記憶は強く残っている。25,000円クラスの旅館らしい食事が一番記憶に残らないような気がする。
コロナウイルス感染リスクはレストランが一番高いという報道を聞くと、今後の旅館選びは「個室または部屋食」が最優先になっていくのだろう。バイキング形式をやめられないホテルや個室が用意できない旅館は厳しいだろうね。「ワクチン接種が終われば」と希望を持っている人はいるでしょうが、僕の予想ではコロナウイルスのワクチン効かないんじゃないかなぁ効いても短期間じゃないかなぁ
お品書きはありません。説明もほんの少し
飲み物
本当の悪口になって申し訳ないのだけど、こういう写真で「ふふっ」ってなるにはある程度面識がないと悪目立ちでしかないかな。インとアウトだけお会いしても親近感が沸かないというか、配膳時に「実はビール党です(笑)」とかいう話でもすれば良いのに
半合の料金が1合のきっちり半額、というのはとても良心的
僕は安売りとか不当零売を「良心的」と表現するのがとても嫌い。半合を割高にして1合注文に誘導しない、というのが本来の「良心的」だと思います
丁寧に色々説明されているけど、結局飲んでみないと味はわからんよね。とむこは日本酒選びで「シャープ・キレ・すっきり」は避けます。
5番松乃井 越淡麗袋しぼり(すっきりは避けるが淡麗は避けない)
精米歩合50%で、ほぼ大吟醸の味で旨かった。新潟の酒なのにとても華やか
1番 越の露 純米吟醸無濾過原酒
これは好みではなかった
とmこさんは烏龍茶
呼びボタンもあります、っていうか食事処で喫煙する人ってまだいるの?いるから掲示してるのだろうけどちょっと信じられない
前菜から
発酵豆腐が面白かった
菊のお浸し。添え物的なイメージが強いけど青菜に負けない立派な一品になっている
芋がらかな
きのこ。説明がないので具材しか書けない
茶碗蒸し
煮物
豚の角煮がボリューミー
棚田鍋
醤油の実と南蛮的なもので味変が出来るけど、優しい味が台無しになるので使わなかった
海外のホットソースを使うようになると日本の香辛料は自己主張が強すぎて邪魔に感じることが多い。骸骨とか豹が描かれているホットソースが見た目と裏腹に和食に合う。
岩魚の塩焼きは着席とほぼ同時に。焼き立て
サイズが小ぶりで丸呑みに丁度よい。頭を美味しく食べられるって重要だ
さつまいも
刺身には鯉の洗い。鯉が苦手な人は予約時に申し出れば変えてもらえます
ということでとmこバージョン。生魚が駄目なので結局とむこが引き取りました
あぁでも棚田鍋に鰤を突っ込んだら美味しかったな
天ぷら
とmこ「紫蘇はパリパリだけど海老は湿め湿めしてるね」
一人1.5杯分。程よい
とむこは鯉こく
田沢温泉のますや旅館で出てきた鯉こくの「鯉が口で暴れてる!!!」っていう記憶が鮮明に蘇り「こんなに飲めねぇよ」ととてもテンションが下がったのですが、和泉屋の鯉こくは全く臭みが無かった。砂糖や醤油でごまかさなくても臭みを感じないなんて奇跡のようだ。鯉が苦手な人もチャレンジしてほしい
もっとボリュームが少ないかなと予想していたのですが、しっかりと満腹になりました。酒を飲んでいると腹12分目程度。ちなみにご飯のおかわりは可能のようです
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