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湯岐温泉 和泉屋旅館 当日キャンセル

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とうとうやってしまった

旅行当日は祝日だった。祝日は仕事は休みで10時出発予定だった

前日仕事がらみでとても嫌なことがあった。おかげでよく眠れず、翌朝の気分も最悪。事の大きさからいって胸にあるどす黒い気持ちが消えるまで10日は要するだろう重さだった。この件に関わった馬鹿共は自分の馬鹿さ加減を自覚して生きろそして俺に関わるな

常に心は嵐のようになっている。旅行に行っても気分転換にはならない。行く前から楽しくない旅行になるのがわかってしまい、更に落ち込む

職場に向かう。祝日が土日と重なる時、店にお客が来てしまうことがある。平日休みの僕には理解しがたいことだが、祝日の土日は営業日と捉える人が一定数いる。そして閉まっている店に来た人たちは僕に非はないのに後日文句を言ったり愛想を尽かして来なくなったりする。そういう人の対応をするべきか規定通りに休んでしまうかずっと悩み続けているが、今朝は出発まで店を開けようと思った。嫌なことはあったが、仕事自体から逃避することはできない。少なくとも自宅でウジウジしているよりもマシだ

店を開けると案の定、お客がポツポツと現れる。休みのカレンダーを配布してもHPに休みを載せても全く効果がない。でも、来て欲しくないのではない。そういう話ではない

そんな中1本の電話が鳴る。音はいつもと変わらないのに嫌な音色に聞こえる。どうしてこういう予想はあたってしまうのか?電話の内容はやはり嫌な内容だった。「すぐ来て下さい」と答えながら心のなかで悪態をつく。どうしてこのタイミングでこの内容の電話なんだ。少なくとも1時間前に電話できなかったのか?

そしてそのお客さんの対応のため、旅行には行けなくなった。店を開けたのがいけなかったのだが、店を開けなければ後日もっと厄介になっていた

仕方無しに旅館に電話をする。当日キャンセルなんて絶対にしたくなかった。事情があるにせよそれはとても失礼なことだから

僕のすべきことはキャンセルの謝罪と宿泊料の振込先を聞くこと。呼び出し音が受話器から聞こえると緊張で体がこわばる

8コールで大女将が電話に出る。前回の宿泊で絶対に電話に出たくないやり取りをしていた大女将が電話に出て吹き出しそうになる。名前と事情を説明するが、やはり電話対応というか宿泊者の把握ができないらしく(経営には関与してないっぽい)保留もせずに大きな声で責めるような口調で女将さんを呼ぶ

女将さんに変わり、名前と当日キャンセルのお詫びをする。宿泊料の振込先を伺うが「陶板焼きの予約でしたっけ?」と確認され「お肉(恐らく塙牛)を溶かしちゃった訳じゃないから、今回は結構ですよ」と言ってくれる。あぁこのパターンか…と一応「払います」と抵抗するがうまく抵抗できず「申し訳ありませんでした」と言って電話を切る

僕は「払います。いや結構です」のやり取りで勝った試しがない。両方の立場を経験しているがそのどちらでも押し負けてしまう。強く出ることができないし、強く出て雰囲気を悪くしたくない。相手の好意を拒否することも悪いような気がする。じゃあだからといって女将さんの好意に甘えてよいのかといえばそんな事はない。僕らのせいで客室1つ分の売上は確実に減った

仕事が落ち着いた20日後、振込ではない方法で支払いした。肩の荷が下りる

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