埼玉では5月早々からエアコン生活だったのに、松渓館ではファンヒーターが切れると室温が下がって目が覚めた。外ではしとしとと梅雨の冷たい雨が降り続いていた
7時を待って部屋を出る
快晴の暑い日に宿泊したのは7年前。それ以降はいつもこんな感じの濡れた地面を眺めているような気がする
朝風呂
どんなに気温が低くても最初に入る源泉槽は温く暖かい。体が少し温まりそうな気さえするが時間と共に体が冷えてくるのが分かる。そして満タンに張られた加温槽に体を沈めると至福の時間が訪れる。そこから源泉槽に戻るのはとても決断力が要る
僕らの宿泊した10日後には梅雨明けのような快晴の日が続いている。今宿泊している人たちはとても気持ちの良い朝風呂を堪能しているのだろう
一方部屋では子供のミルクタイム
しんなりしたレタス
僕は今までレタスはシャキシャキ感が10割の野菜だと思っていて、サラダにしろ炒め物にしろ汁物にしろ出来るだけ手を加えないように心掛けてきた。でも松渓館のドレッシングに馴染んだレタスを食べた時、この食べ方の方が旨い事を理解した。それは大きな発見だった。この日以来、ちぎったレタスをビニール袋に入れドレッシングをドボドボ注ぎ数時間置いてから食すようになった。
子供料金は不要なのに、子供用にヨーグルトを頂く
昨夜の夕食で意外とご飯を食べたので、子供用に取り置く
部屋に戻り、数分後子供が泣きだす。突発的に不機嫌になる事は無いのでどうしたんだろうととmこさんが抱っこすると直後に吐いた。吐くことはさほど珍しくないのだが、吐いた後に唇の色がやけに白い。何となくぐったりしているように見える。食物アレルギーは無いが、緩い黄身を与えたのは初めてなのでそれが原因でアレルギーが出たのかなと思った。自分の血の気が引いた。救急車を呼ぼうか悩んだが女将さんに近医を紹介して頂き、急いで向かう。病院に着いた時には機嫌も直り苦しそうな様子もなくほっとする。そしてそのまま帰宅した。こうして松渓館の宿泊は慌ただしさと恐怖で幕を閉じた。今思えば躊躇せず救急車を呼ぶべきだったと思う。実際には必要が無くても様子を見ているうちに症状が進行する可能性もあった。でもなぁ、緊急性を感じても「宿に迷惑が掛かるかも」とか「思い違いかも」とかの常識が邪魔をするんだよ。すごく葛藤した。救急車をタクシー代わりに呼んだり、ゴキブリが出て110番する人が少し羨ましかったりする。
旅行中は食べなれていない物を与えない事を心から誓ったのであった
おしまい
コメント
アレだけ山盛りいただきたいぐらい。
手土産はすっかり到着時に渡して感想を聞き
次回の参考にするようになりました。
近々伺うので最速の梅雨明けを密かに喜んでいます。
今回のように日常的に使う野菜の美味しい食べ方を知ったりする方が深く心に刺さります。
むーさんもしんなりレタスファンなんですね。じゃあ僕はしなレタクラブ会員番号2番ってことで
僕も手土産は到着時に変更しました。お土産にしたいものって日持ちしないものが多くて
早く渡したいんですよね
僕は酷暑の中松渓館のぬる湯で遊ぶ人たちが羨ましすぎて呪っています