
人通りは殆ど無い。国道ではバイブ会議が下痢みたいな音をさせ続けているのを除けば静寂

真冬の芯まで冷える季節に再度訪れて、心まで凍えてみたい

寂寥とした風情と冬の寒さの組み合わせが絶対に心に染みるはずだ

その冷え切った体を共同湯の熱湯で解凍する

二人で温め合うのも悪くない、かもね

「関根商店」

夜にぽつんと開いている食料品店

雑多な昔ながらの何でも屋

冷やかすわけにもいかないので、チップスターを買う
21時過ぎかな、ご主人がロビーを移動しながら拍子木を鳴らしている
部屋にいても窓ガラス越しにご主人の動きが手に取るようにわかる
築150年の建物で昔からの慣習が今も続いているのを肌で感じると、つげ義春氏が湯宿にいた時の雰囲気を理解できたような気がした

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