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箱根芦之湯温泉 松坂屋本店1@部屋

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春風荘の若松

部屋に案内される間に鏡やら石碑やらの説明を受けたが、それは館内の記事にまわす

歴史のある旅館なので5歩歩くたびに何かしら説明がある。それは客室のある建物にも言えることで春風荘はほにゃららで的な説明を受けながら部屋に入る。

 
 
上下逆さまになっているが、客室入口から見るとこの平面図のほうがしっくりくる

 
説明のお姉さんは初心者でも無いけど手練でもない雰囲気で、説明文を頭で思い出しながら間違えないように慎重に一文字一文字ひねり出す。なんというか、暗唱テストの本番で口がうまく動かなくなってしまった人のようで、かえって外国人従業員よりも辿々しい。部屋の説明もあっちの説明をしたかと思えばこっちの説明が始まり、客室内を3人で練り歩くような状況が数分続いた。

踏込があって

 
左手に2畳の空間

 
クローゼットと作務衣類

 
小物を入れる籠が置いてあったが、スマホ程度しか入らない

 
作務衣を着ている人は殆どいなくてみんな浴衣だった

(油シミが残っていてちょっと汚らしい)

なんと表現してよいのか、飲み物置き場

 
種類はそれなりに揃っていた。

コーヒー紅茶緑茶等。代わりに急須等は置いていない

 
湯呑一組しか無いという…

 
有料冷蔵庫はあまりやる気がない

 
ロビーのフリードリンクで事足りるから必要はないかな

和室10畳

年季が入っているので、多少ヨレは感じる。

古い建物あるあるだが、換気システムが無いので室内の湿気が籠もるのと、ニオイ対策でお香の香りが充満している

宿泊当日は天気が良くなかったから、余計に湿気と匂いを感じたのかもしれない

 
広縁から洗面所へ

バスタオルは一人2枚

洗面所にトイレ

 
ベッドからトイレまでが遠い。30歩程歩く

 
予約時、内風呂付きと無しが選べたのだけど、大丸温泉旅館で内風呂が気持ちよかったので風呂付きにした

 
扉みたいな窓を開ければ半露天になる。気温は昼間21℃、夜は16℃まで下がったから空気が気持ち良い

 
もちろん蛇口からは源泉がドバドバ出る

掛け流しの完成。源泉が熱いから4L/min程度で調節。

フィルターを通しているのか湯の花は殆ど無い。湯船サイズはあと15センチ幅が広ければゆったり入れるのに惜しいな、と感じる。深さは十分

 
大丸旅館でも書いたことだけど、部屋にいると子供の走り回る音がずっと聞こえる。とmこさんはこういう音に寛容で自分から口に出すことはないのだが「何処から聞こえるんだろう?隣かな?」と呟いていた。

内風呂が隣の部屋に隣接しているのだけど、湯船に浸かっていると子供の走り回る音が一番響く。そのうち収まるかと思っていたが一向に音は止まず「ギィヤァ~」という叫び声まで聞こえたので、旅館で初めてフロントに苦情を入れた

とむこ「上から子供の走り回る音が煩いので対処してもらえますか?」

外国人「わかりました。本日は上の部屋には宿泊者が居ない(即答)ので隣だと思います」

少しして折返し電話

日本人「どんな音ですか?子供の走る音?隣に間違いないですね。すぐ言いに行きます」

こんな感じのやり取りをして5分後にはぱったりと静かになった。まるで除霊したのかのように一切の音が消えた。僕は旅館滞在中は良い人でいたいので苦情・クレームを出さないようにしているのだけど、今回は「これ早めに言っとかないと最悪の宿泊になるな」と考えて溜息をつきながらフロントに電話した。

松坂屋本店に対象的な2つの口コミがあった

「お部屋は1階の内風呂付きのお部屋にしました。2つの部屋を連結して一部屋にしたためとても広くお風呂も立派で大満足です。息子は走り回っていました。」
 
「最後に唯一残念だったのは(古い建物なので一層ですが)お子さん達が階段を駆け下り奇声を上げて廊下を走り回ると、せっかくの旅行気分が台無しになってしまうので、お部屋や食事処の配置などは一考願いたい所です。」
 
なんだか僕は勘違いしていたみたいで、旅館の客室で子供が走り回るのは親が善しとしてやらせているんだ。そうは思ってなかったので我慢してきたが、今後走り回る音が続く時はすぐさま苦情を言おうと決意した。ふざけんなよ

宿ごとに対応は異なると思うが、松坂屋本店に関しては非常に迅速にそして完璧に対処してくれた。そして社交辞令だと思うが「言っていただいて助かりました」とフォローまでしてくれた。

 
こういう事を書くと子供を連れて宿泊する人は不愉快になると思う。でも誰だって不要な音は聞きたくないでしょう。それは子供の声に限らず、大きなゲップをするジジイだって大声で笑うオバサンだって同じように迷惑なものは迷惑だ。子供だからで許されるものではない

少し前にマンションの下の階に住んでいる老夫婦から「子供の音がうるさい」と苦情を受けた話をネットで読んだけど、子供の両親は「世代や地域で子育てを支援してもらえないのかな?」という感想を述べていた。僕は子供の騒音を我慢することが子育ての支援になると思っていなかったので彼らの感覚に衝撃を受けた。手を差し伸べることが支援だと思っている人と我慢・優先させることが支援だと思っている人が分かり合える日は果たしてくるのだろうか?

 
踏込に戻って右手の襖

広い部屋とベッド

風呂付きかどうかだけで選んだから、こんな部屋があると思ってなくて驚く。

除湿機が頑張っている

 
鍵は2個あった

「夕食は17時半からになりますが宜しいですか?」

(「えっ?マジで!?」)とmこさんと顔を見合わせる。下調べでは18時開始と19時半開始の2部制だったはず。今回昼食をしっかり食べているので19時半にしようと思っていたのに選択肢がない。

「もう少し遅くできませんか?」

「料理長に確認します」

結局、19時半スタートに変えてもらったがなんとも気まずい空気が部屋に漂った。チェックインは2番目だったから2部が埋まってしまった訳では無いだろうし、予約時に希望食事時間の選択もなかった。直前予約で15%オフプランだったが、代わりに何か制限される項目も無かった。でも僕が仲居さんに「もう少し遅くできませんか?」と聞いた時、彼女はものすごく狼狽えた。まるで「部屋を変えて下さい」と言われたような顔だった。そんな大層なお願いでも無いのになと当時思ったが、彼女は基本一生懸命であまり余裕がない感じっぽいので予定外の事が起きるといつもそんな顔をしているのかもしれない。

ま、安いプランだからか直前予約だからか分からないが、どちらにしても17時半に夕食は無いよなと思う。一体どんな生活をしていたら夕食を17時半に摂れるのか想像もつかん。別に日常に即した夕食時間に合わせてほしいわけではないが、17時半に夕食を食べるなら昼食を抜くとかそれなりの準備をしないとお腹が空いた状態で食事ができない。

18時開始にすると次の食事開始時間が20時になってしまうので、それはそれで苦情が出るのだろう。結果として子連れ家族は皆17時半開始だったみたいで僕らは静かに食事ができた。

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