最初は風呂や部屋の場所や戸惑うかもしれないが、構造を頭に入れてしまえば難しくない
今回は2階の「22」
階段から急に床がギラギラと輝いている。ワックスというよりニスを塗ったような光具合。休館日に奥様がDIYで塗ったとの事。スリッパなら滑ることはないが、靴下だと漫画のような転び方を体験できるツルツル具合。素足でも湯上がりの皮脂が取れた状態だと滑りそう
この面積を塗るのはとても大変だったろう。塗りムラもなくプロの仕事みたいだ
リピーター平日限定割引葉書があるので、新館角部屋でも料金は安い。でも、2回角部屋に泊まった結果「駒の湯では部屋に居ない」という事実を思い知ったので、今回は普通の新館にした。浮いた差額でお菓子でも差し入れた方が良かろう
4回目ともなると、初めて泊まった時の驚きはもう感じない。それはとても寂しいことだ
「あぁまた駒の湯に来たんだ」という嬉しい懐かしさはあれど、やはり初訪問した時のワクワクには敵わない
写真を撮るために荷物を廊下に置いているとご主人が階段を上がってくる
「面白い器が手に入ったので使ってみて下さい。にごり酒で盃を交わして下さい」と言ってお銚子を寄越す。見れば部屋の机の上には綺麗な漆器が置いてあった。「輿入れしてきたばかりで、これでどうやって遊ぼうか考えているんです」
僕は知識がないので「変わった器のセットだな」としか思わなかったが、今調べたら三三九度の器だった。婚礼の儀で使うものだ。
昔のものだろうが、古さを全く感じない漆器がテーブルに並ぶ。全体的に素朴な室内で、この漆器はその空気に馴染まず凛とした美しさを崩さない
剥げや欠けも一切なく、果たして何回使用されたものだろうかと触るのも少し躊躇する
鶴と亀。細工も細かく美しい
お銚子も新品のようにピカピカしている
せっかく我々のために用意してくれたのだ。汚すのは勿体無いが使ってみよう
良い画じゃないか
駒の湯山荘で婚礼の儀を行うのは、もしかしたら海外挙式より素敵だろうと思う
にごり酒はアルコール度数が高く、旅館に到着した高揚感を更に高めてくれる
マンネリな駒の湯山荘とか言っておきながら、到着早々もてなしにやられた
これはいつも置いてある胡桃
大体、翌朝まで残っている
今回はストーブの出番はなし
部屋の真ん中には電気のランプ
窓際にはアルコールランプ
浴衣は使わないな。風呂の出入りが多い駒の湯では、速乾性のスポーツウェアが役立つ
新館と本館の違いは景観。川面に面しているから少し涼しいかもしれない
今まで気づかなかったのだけど、部屋の入口に暖簾があった
パタンと動かすことが出来る。寝苦しい夜に重宝するのだろう
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